淡路島(洲本市・南あわじ市・淡路市)の吉澤鍼灸治療院です。
季節の変わり目になり腰痛の方が多数来院されています。
ぎっくり腰について書いてみます。
ぎっくり腰は、急に腰に激しい痛みを感じる症状で、「急性腰痛症」とも呼ばれます。
この症状は、日常生活の中でふとした瞬間に発生することがあり、特に無理な体勢で物を持ち上げたり、急に動いたりした際に起こりやすいです。
ぎっくり腰の原因
1. 筋肉の過緊張や損傷
腰の筋肉が長時間緊張した状態や、無理な動きによって筋肉が損傷すると、ぎっくり腰が発生することがあります。
例えば、重い物を持ち上げる際に腰に力が入りすぎたり、同じ姿勢を長時間維持した後に急に体を動かすと、筋肉が過度に負担を受けることがあります。
2. 椎間板の問題
腰椎(背骨の下部にある骨)の間にある椎間板が劣化したり、異常な圧力がかかると、急激な痛みが生じることがあります。特に、加齢とともに椎間板が変性しやすくなり、その結果としてぎっくり腰が起こるリスクが高まります。
3. 姿勢の悪さや体の歪み
長期間にわたる不良姿勢や体の歪みは、腰に余分な負担をかけます。
座りっぱなしや前かがみの姿勢で仕事を続けることは、腰にストレスを与えやすく、ぎっくり腰の原因となることがあります。
また、日常的な動作が体に偏りを生むことで、筋肉や骨格にアンバランスが生じ、それがぎっくり腰を引き起こす要因にもなります。
4. 筋力の低下
運動不足や加齢によって、腰回りの筋力が低下すると、ちょっとした動作でも腰に負担がかかりやすくなります。
特に腹筋や背筋が弱いと、腰を支える力が不足し、腰を痛めやすくなるため、ぎっくり腰を発症しやすくなります。
5. ストレスや疲労
身体的な疲労だけでなく、精神的なストレスも筋肉の緊張を引き起こす要因となります。
ストレスが溜まると無意識に筋肉が硬直し、特に腰の筋肉が硬くなることで、ぎっくり腰が引き起こされやすくなります。
東洋医学的な治療
40代男性 洲本市在住(プライバシーのため少しかえております)
仕事で重いものを持って腰に痛みがあり右足に力が入らなくなる。
過去にもぎっくり腰のような症状は何度かある。
来院時に歩けないので家族支えられながら来ました。
寝ること、座ること、立つことも困難のため四つん這いのままで治療をする。
脈診
ぎっくり腰のため相当の痛みがあるので弦脈。
経絡診断
手足の経絡を空中から撫でると流れが悪いところがわかります。
肝経、腎経の流れが特に悪い。
そして肺経にも停滞がある。
この方は肝虚肺熱証からきたぎっくり腰(腰痛)です。
治療
腰部の気の停滞があるところの数カ所に0.01ミリぐらいの鍼をしました。
その後に肝経、腎経、肺経のツボに鍼をして腰の気の流れを良くしました。
気の流れを改善するとぎっくり腰の痛みも改善します。
予後
2回目の治療後には10→3まで改善。
2回目の治療時にはご自身で歩いてこられて来ました。
歩けないほどのぎっくり腰の完治にはもう少し治療が必要ですが、歩けるようになって安心しました。