淡路島もやっと少し涼しい時間帯が出てきました。
治療院がある洲本でも秋を感じれるようになりました。
最近は少し涼しくなり、夏の疲れ、エアコンなどで神経痛の患者さんが増えてきました。
日常生活の中での体の使い方や姿勢、ストレスなどが原因となり、首痛、肩痛、背中痛、腰痛、足痛などの部位に痛みや痺れが現れることがあります。
特に、これらの症状が神経痛として現れた時、多くの人々がその鋭い痛みや持続的な不快感に悩まされます。
これらの症状を伝統的な鍼灸治療を通じてどのように緩和することができるのか解説します。
神経痛の特性
神経痛は神経の損傷や炎症、圧迫によって特有の痛みが生じるものです。
その痛みは痛刺すような感じや、電気が走るような感覚が特徴的であり、持続的に続くこともあります。
伝統的鍼灸治療の仕組み
鍼灸は、人体に存在する気血（エネルギー）の流れるルートである経絡上の特定の点（ツボ）に針を刺入することで、気の流れを調整し、痛みや不調を和らげる治療法です。
神経痛に対しても、鍼灸は直接的に痛みの原因となる部位や経絡に作用し、症状の緩和をもたらします。
部位別の症状と鍼灸治療
首痛・肩痛
ストレスや長時間のデスクワークによる筋肉の緊張が原因となり、経絡の乱れが生じることがあります。鍼灸は、首や肩の痛みや痺れに関連する経絡ポイントを刺激し、筋肉の緊張を和らげる効果があります。
背中痛、脇痛
背中、脇の痛みは、背筋や脊柱の問題、経絡の乱れなどが原因となることがあります。
背部を通る膀胱経や心包経の刺激により、痛みの緩和や背筋のリラックスが期待されます。
腰痛
腰痛の主な原因は筋肉の緊張や椎間板の問題ですが、腰部を通る腎経や膀胱経の刺激によって、痛みが緩和されます。
足痛
足の痛みや痺れは、腰の問題や下肢の筋肉、神経の問題から生じることがあります。
鍼灸では、腰や腿、足に走る経絡の刺激を通じて、症状の改善を目指します。
鍼灸治療のメリット
鍼灸治療は、薬物治療とは異なり、身体の自然な治癒力を高めることを目的としています。
以下に、鍼灸治療の主なメリットを挙げます。
自然治癒力の強化:
鍼灸は、体内の気血（エネルギー）の流れを調整することで、自然治癒力を高める効果があります。
これにより痛みの原因を根本的に解消することが期待できます。
副作用の少なさ:
薬物治療には様々な副作用が伴うことがありますが、鍼灸は身体の自然な反応を利用するため、副作用が非常に少ないとされています。
総合的な治療:
鍼灸は特定の部位だけでなく、全身のバランスを整えることを目的としています。
これにより、一つの症状だけでなく、全体の健康状態が向上することが期待されます。
治療例
洲本市在住 40代 女性
仕事で腕をよく使う。
首から肩に痛みが走り、肩甲骨、腕、肘まで何とも言えない不快な痛みがある。
2週間ぐらい様子みたが軽減しないので来院。
脈診、触診をすると肝経、肺経を中心に気血の流れが悪い。
足にある肝経のツボに鍼をするとその場で挙がらなかった腕が挙がるようになり、首の痛み、肩甲骨の痛みが軽減。
首、背中には数カ所、0.03ミリほど鍼を刺入するとさらに痛みが軽減した。
何度か治療を継続することで完治した。
まとめ
首痛、肩痛、背中痛、腰痛、足痛や痺れは、私たちの生活の質を大きく低下させる要因となります。
しかし、鍼灸という伝統的な治療法を用いることで、これらの症状の緩和や根本的な原因の解消が可能です。
特に、神経痛としての痛みや痺れを感じる場合、経絡の理論に基づく鍼灸治療は非常に効果的であるとされています。