膝痛と鍼灸治療【淡路島・洲本市・南あわじ市・淡路市の吉澤鍼灸治療院】

淡路島(洲本市・南あわじ市・淡路市)の吉澤鍼灸治療院です。

膝痛のお悩みの治療について書いてみます。

当院では膝痛の方が多数来られています。

膝の痛みにはさまざまな原因があり、軟骨、筋肉、神経の観点から説明すると、それぞれの要素が膝の機能に大きな影響を与えるため、膝の痛みはこれらの要素のいずれか、または複数の組み合わせで発生します。

目次

軟骨の原因

膝関節には、骨同士が直接こすれないように保護する役割を持つ軟骨があります。

膝の軟骨がすり減ったり、損傷したりすると、骨が直接摩擦を起こし、炎症や痛みが生じます。

代表的な病気として以下があります。

  • 変形性膝関節症(OA):軟骨の磨耗が進行し、骨同士が接触することで痛みや炎症が発生する。
  • 主に年齢とともに進行するが、過度の負荷や怪我も原因となります。
  • 半月板損傷:膝の半月板は衝撃を吸収する役割を持ちますが、スポーツや突然の捻転動作により損傷することで、痛みや関節の不安定さが生じます。

筋肉の原因

膝の動きや安定性は、膝周りの筋肉群がサポートしています。これらの筋肉が弱化したり、過度に緊張したりすると、膝関節に負担がかかり、痛みが生じることがあります。

  • 大腿四頭筋の弱化:大腿四頭筋は膝を支える重要な筋肉ですが、弱化すると膝関節に負担が集中し、痛みや不安定さが増す可能性があります。
  • ハムストリングの緊張:膝の裏側にあるハムストリングが硬直すると、膝の可動域が制限され、過剰な負荷がかかり痛みを引き起こします。
  • 膝蓋骨の位置異常:膝蓋骨を支える筋肉の不均衡や弱化により、膝蓋骨が正常な位置にない場合、膝の動きに伴って痛みが発生します。

神経の原因

神経の障害や圧迫も膝の痛みの原因となります。神経が炎症を起こしたり、圧迫されたりすることで、痛みが発生することがあります。

  • 坐骨神経痛:腰や臀部から膝にかけて伸びる坐骨神経が圧迫されることで、膝にも痛みが放散することがあります。
  • これは直接膝の問題ではなく、神経が圧迫された結果として膝に痛みが現れることがあります。
  • 膝蓋神経の障害:膝の前面を支配する膝蓋神経が圧迫されたり、炎症を起こしたりすると、膝の前面に痛みが生じます。
  • 筋肉の緊張による神経圧迫:例えば梨状筋が緊張することにより坐骨神経が圧迫されると、膝にも痛みが生じることがあります。

東洋医学的な診断

70代の男性 洲本市在住

日常から左膝が痛くて歩行困難。

何かで支えないと歩くことができない状態。

痛みが強すぎて食欲も落ちてきています。

脈診

脈診をすると脾虚肝虚証でした。

この証は胃腸の調子が悪くて水はけが悪い。

膝周りに水が溜まるのも胃腸が弱っているからでした。

それにくわえて背骨の状態が悪いので膝への神経伝達が悪くなっていました。

脈診からは以上のことを判断できました。

体表観察など

股関節の気の流れがとても悪い。

股関節を調べると腸骨まわりが固くなっていました。

鍼灸治療

血圧も高いので綺麗な水を増やすツボを使いました。

水を多くして流れを作ることで膝周りの水の停滞をとります。

水を増やすと余計に膝が腫れると思いきや逆になるのです。

体の熱も綺麗な水を増やすことでクールダウンして血圧も安定していきます。

膝まわりも硬くなっているので鍼をお灸をしました。

背中・腰にも鍼をして腰の硬さをやわらげて神経の流れも良くしました。

股関節にも鍼をすることで可動域をひろげていきました。

定期的に治療することで膝の痛みが軽減して足を引きずらない歩き方になってきました。

血圧も安定して、食欲も増加して日常生活のストレスも軽減してきました。

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