はじめに
淡路島（洲本市・淡路市・南あわじ市）で35歳以上で不妊・妊活で悩まれている方がいると思います。
今回はそのような方の不妊体験、鍼灸治療について書きました。
あきらめない姿に自分自身が勉強させて頂いた患者様でもあります。
35歳以上の不妊の原因について
まず事実として、女性の年齢とともに卵子の質と数量は自然に減少します。
これは、女性が生まれた時点で持っている卵子の数が一生で増えることはなく、むしろ時間とともに減少し、また質も低下するからです。
このため、35歳を過ぎると不妊のリスクが高まります。
卵巣の年齢による機能低下：
年齢とともに卵子の質と数量が低下し、これが妊娠の可能性を減らします。
子宮や卵管の問題：
子宮筋腫や卵管閉塞など、子宮や卵管の問題も妊娠に影響を与える可能性があります。
慢性疾患：
糖尿病や高血圧などの慢性疾患も妊娠に影響を与える可能性があります。
生活習慣：
喫煙、過度のカフェイン摂取、アルコール摂取、運動不足、肥満などの生活習慣も妊娠に影響を与える可能性があります。
不妊の一般的な症状は、通常の性生活を持ちながらも1年以上妊娠しないことです。
しかし、35歳以上の女性の場合は、6ヶ月以上妊娠しない場合に医療的な評価を受けることが推奨されます。
なぜなら、この年齢では時間が重要な要素であり、早期に問題を特定し治療を開始することが重要だからです。
また、月経周期の変化、性交痛、不正出血などの症状も、医師に相談するべきサインかもしれません。
ただし、不妊の原因や症状は人それぞれ異なるため、具体的な症状や不安がある場合は、専門家に相談することをお勧めします。
あきらめないで不妊治療された患者様
現在は淡路島外に在住（当時は南あわじ市在住） 45歳
体外受精の移植の日が決まってから鍼灸に通いました。
先生からは3か月は体調を整えてから子宮を整えていくとのお話でした。
体調の準備が出来ていなかったのか着床しませんでした（その頃は体に熱がこもりやすい体質と言われ、漢方を飲みながらの治療で徐々に改善されました）。
その後、2回採卵しましたがうまく胚盤胞まで育たずでした。
残念な結果でしたが、希望をもって前向きに先生の所へ通い妊活に取り組んで3回目で妊娠しました。
仕事を続けながら体調も良くここまでこれたのも先生のおかげと思っております。
色々、相談に乗って頂いてありがとうございました。
感謝いたします。
院長からひとこと
鍼灸治療をさせて頂いて私も学ばせてもらいました。
体を整えて自然治癒力・生命力をあげることで不妊治療、妊娠、出産の可能性を広げれることをさらに実感できるようになりました。
前向きな気持ちで強い意志をもっておられて、一緒に鍼灸治療させて頂きました。
胚盤胞まで育たないこともありましたが、あきらめずに不妊治療を継続していくことで卵の質が良くなり妊娠することができたと思います。
年齢的なことであきらめないで不妊治療ができることを実感できました。
東洋医学的な治療
肝虚（血の不足）があり、そして肝虚から虚熱がありました。
体が冷えるだけが不妊の原因ではなく、熱がありすぎることも不妊の原因になるのです。
鍼灸治療で子宮・卵巣の血流を良くして、体の熱をクールダウンして子宮・卵巣の働きを改善していきました。