体のだるさ・倦怠感・冷え・下痢の鍼灸治療【淡路島・洲本市の吉澤鍼灸院】

淡路島・洲本市の吉澤鍼灸治療院です。

冷え性による体の倦怠感や下痢に悩まされている方に効果がある鍼灸治療について書いていきます。

目次

原因

冷えからの下痢・倦怠感は、体が冷えることで消化器系の働きが低下し、栄養分の吸収が悪くなることが主な原因です。
その他の原因には、以下のようなものがあります。

  1. 自律神経の乱れ
  2. ストレス
  3. 睡眠不足
  4. 不規則な食生活
  5. 病気や感染

症状

冷えからの下痢・倦怠感に関連する症状は以下の通りです。

  1. 下痢
  2. お腹の張り
  3. 胃のもたれ
  4. 疲労感
  5. 無気力
  6. 睡眠障害
  7. 頭痛
  8. 便通の不規則さ

鍼灸での治療法

鍼灸治療は、経絡やツボを刺激し、血行を促進して内臓機能を改善することが目的です。
冷えからの下痢・倦怠感の治療においては、以下のツボが効果的です。

  1. 足三里(あしさんり):膝の外側にあるツボで、腸の働きを整え、免疫力を高める効果があります。
  2. 三陰交(さんいんこう):足の内側にあるツボで、内臓機能を改善し、血行を促進する効果があります。
  3. 公孫(こうそん):足の内側にあるツボで、消化器系を強化し、疲労感を和らげる効果があります。
  4. 天枢(てんすう):おへそ周辺のツボで、腹部の働きを整え、下痢の改善に役立ちます。
  5. 神門(しんもん):手のひらの内側にあるツボで、ストレスを緩和し、自律神経を整える効果があります。

治療の効果を最大限に引き出すためには、以下のポイントに注意してください。

  1. 専門家の指導のもとで治療を受ける:適切な技術や知識を持った鍼灸師による治療が効果的です。
  2. 継続的な治療:一度の治療だけでは効果が持続しないことがあるため、定期的に治療を受けることが大切です。
  3. 生活習慣の改善:鍼灸治療と併せて、食生活や運動習慣、睡眠習慣の改善が症状の改善に役立ちます。

まとめ

冷えからの下痢・倦怠感は、消化器系の働きが低下することが主な原因です。
鍼灸治療では、経絡やツボを刺激し、血行を促進して内臓機能を改善することを目的としています。
足三里、三陰交、公孫、脾兪、天枢、神門などのツボが効果的です。
専門家の指導のもとで治療を受け、継続的な治療と生活習慣の改善を行うことで、症状の改善が期待できます。

実際の鍼灸治療では

40代 男性 淡路市在住  

3日前にゴルフに行き、体の真から冷えた。発熱はない。
それから体が冷えてだるくて仕方ない。
日常から常に冷えがあり、胃腸の調子がわるくなりやすい。
風邪と思い自分で葛根湯を飲んだが、症状が改善しないばかりか、冷えが強くなり下痢が始まり倦怠感が強くなっている。

脈診  沈脈で弱い。
腹診  下腹部に冷えがあり軟弱。

脈診・腹診でこの患者さんは少陰病(しょういんびょう)でした(下図参照)。

普段から常に冷えがあり、下痢をしやすいので元々体質的に少陰病(しょういんびょう)になりやすいと思われます。

しかし葛根湯を飲んだことで冷え、下痢、倦怠感が悪化しました。

葛根湯は太陽病(たいようびょう)で使う漢方薬です(下図参照)。

「風邪には葛根湯」といいますが、風邪にも種類があり太陽(たいようびょう)病の時だけ葛根湯が合っています。

まだ体の表面に邪があるうちに発汗させて治すのが葛根湯ですが、すでに少陰病(しょういんびょう)になっているのに発汗させると余計に冷えるのです。

手足のツボの数カ所に刺さない鍼と温かい灸をすると体が温まってきました。

お腹・背中にもお灸をして帰るころには倦怠感、体の真からの冷えが軽減していました。


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