頸椎ヘルニア手術後のしびれ【淡路島・洲本市・南あわじ市・淡路市の吉澤鍼灸院】

淡路島(洲本市・南あわじ市・淡路市)の吉澤鍼灸治療院です。

頸椎ヘルニアの手術後に手のしびれ、腕に力が入らない、、、という症状の方の治療を書いてみます。

目次

頸椎ヘルニアの原因

頸椎ヘルニアは、首の骨(頸椎)の間にある椎間板が加齢や外傷、負荷などによって損傷し、椎間板の内部にある髄核が飛び出して神経を圧迫することで起こります。
手術が必要になる主な原因には以下のような要因が含まれます。

  1. 加齢による椎間板の変性
    加齢とともに椎間板は弾力を失い、もろくなるため、外力がかかると破れやすくなり、髄核が飛び出して神経に影響を及ぼします。
  2. 外傷や過度の負担
    急な強い衝撃(事故やスポーツ時の外傷など)や、長期的な首への負担(悪い姿勢や重労働)が原因で、椎間板が損傷することがあります。
  3. 生活習慣
    長時間のデスクワークやスマートフォンの使用など、首や肩に負担がかかりやすい生活習慣が続くと、椎間板への圧力が増して、ヘルニアの原因になることがあります。

頸椎ヘルニアの鍼灸治療について

患者 60代 男性

3か月前に頸椎ヘルニアのため右腕がしびれて力が入らないので手術。

術後は右腕のしびれは無くなったが力が入らないので挙がらないし、ペットボトルの重さを持つことができません。

手術後に今まで症状がなかった左手がジンジンとしてしびれがでてきて怖くなってきたとのこと。

リハビリに通っているが改善しないので不安で毎日が楽しくないとのことでした。

脈診

肝虚肺虚証でした。

この証は背骨の流れが悪い時によく出ます。


治療

足の厥陰肝経の太衝というツボを中心に鍼をすると、その場で右腕が少し挙がるようになりました。

そして督脈(とくみゃく)という奇経の流れをよくする鍼もしました。

頸椎あたりにある気の停滞が流れはじめました。




首の手術痕まわりに鍼をすると、右腕がもう少し挙がるようになり、左手のジンジンも軽減してきました。

頸椎ヘルニア手術後に手術痕の皮膚が硬くなることが、しびれの原因となることもあります。

手術痕が癒着や瘢痕(はんこん)として硬くなると、皮膚下の神経や血管に圧力がかかり、しびれや感覚異常を引き起こす場合があります。

また、瘢痕組織が神経の動きを制限し、しびれを感じやすくすることもあります。

定期的に鍼をすることで右手にも力が入るようになり、ペットボトル、スマホを持てるようになってきました。

左手のジンジンするしびれも軽減してたまに少しの違和感ぐらいになっております。

毎日が不安で楽しくなかったが、最近は元気がでてきているとのことでした。

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