臨床した治験を用いて東洋医学的に説明させて頂きます。
30代 男性
某病院の皮膚科で1週間ほど入院してアトピー治療するも改善しない。
痒みで皮膚はボロボロに剥げている。
(脈診)浮弦 とても強い。左尺沈虚、右尺浮弦
この方は腎の津液が不足して、虚熱が体中に巡っているのです。
体の内部のいたるところで熱が溢れています。
その余分な熱で皮膚に痒みが出ているのです。
腎を補って虚熱をとることを最優先にしました。
治療を続けていくうちに、痒みと皮膚が剥げるのが軽減してきました。
菓子パンが好きでよく食べているので、減らすようにお願いしました。
過度な甘味、油は体に熱をもたせて痒みを増長させます。
わかりやすいようにイラストにしてみます。
生まれつき腎が弱い人、過労しすぎて腎が弱ってきた人は腎の虚熱が発生してきます。
その熱が体の内部を巡ります。
そして皮膚にも波及します。
熱が皮膚を焦がして痒みがでます。
お布団で温まったり、熱いお風呂に入っても悪化することがあります。
カレー、甘味などの体を温めるものを食べても悪化します。
これとは逆に寒い時に悪化するアトピーもあります。
あくまでもこの方の場合です。
ご自身がどのタイプかは四診してわかりますのでケースバイケースです。